2012.12.27 Thursday
レ・ミゼラブル
レ・ミゼラブル
法の理不尽から逃げ、人生を悔い改めた男、"ジャン・バルジャン"。
法律に全てを捧げ、それ(悪)を許さない男、"ジャベール"。
ささやかな幸せをも打ちひしがされた一人娘の母、娼婦に堕ちた、"ファンテーヌ"。
数奇な運命の下に生まれた、その娘、"コゼット"。
コゼットに運命の出会いを感じ、愛と命懸けの革命とで葛藤する、"マリウス"。
このポスターの通り。
今年、最後の感動である。
ミュージカル映画。
これが日本語だったら頭に入らなかったかもしれない。
だが、英語、字幕だとまるで、一つのプロモーションビデオを観ているようだ。
3時間にも及ぶ伝統の感動超大作。
無言の演出をする日本の寡黙文化も美学があって私は好きだが、
心情を歌にして細部まで表現するのも、
小説を見ているようかのごとく想像力が鮮明になって、
作品に奥行きが出て、見ごたえがある。
この5人、全てが主人公と言っていい。
それだけに、多くの人が感情移入し、
心に突き刺さる映画である。
人生を内省させる、素晴らしい映画である。
レ・ミゼラブル