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2010.03.22 Monday

自己の重要感

評価:
デール カーネギー,Dale Carnegie,山口 博
創元社
¥ 1,575
(1999-10-31)


自己の重要感


文字通り、自分が重要な存在だと感じたいという感情である。

自己の重要感ということに関して、俺も思い当たる節がある。

人間は、自己の重要感を満たされたいという強い願望があるのだ。

『人を動かす』では、自己の重要感を満たされたことによって、態度が豹変した

人間の話がいくつか書かれているが、中でも俺と似たような出来事が、

こう書かれていた。


ルール違反をした市民に対して、半ば権力を使って威圧的に降伏させようとして

きた警官に、次に会ったとき、素直にこちらから降伏してみた。

『とうとう現行犯でおさえられましたね。わたしが悪いのです。

何も言うことはありません。

先週、あなたから二度とこういうことがあれば罰金だと

注意されたばかりですから。』


すると警官は、

『うん、だがまあ、ついそうやってしまうのは人情だろう。』

などと、穏やかな態度をとったという。

それも、すべては彼の自己の重要感が満たされたことに原因があり、

彼の自負心を満足させたことで、ことが穏やかになったのだ。


これと似たような経験を俺も5,6年前にしている。

飲酒の検問に引っかかってしまい、アルコールチェックをしなければいけな

かった。

最初は昔の癖で、開き直って『は?飲んでないよ』と突っぱねてしまった。

すると警官は、

『じゃあなんで反応が出てるのかなあ?ちょっと免許証を見せてください。』

と、淡々と警官としての責務を果たそうとするモードに突入した。


この状況で警官の指示を断ることはできない。

反応が出ている以上、任意が認められる状況ではないからだ。

その時、瞬時にそれを察知した俺は、もう居直って逆らうのはダサイと判断し、

『はあ。いや、飲みましたよ。これは完全に俺が悪いですね。

少し休憩したから大丈夫だと思ったんですが、覚悟を決め、罰金を払います。

4、50万くらいかぁ。。』

と言った。


すると警官は、

『…うん。まあ、お酒というのは6時間以上たたないと消えないからね。

今回は、正直に話してくれたから、もういいから、気を付けてくださいね。』

と言って、許してくれたのだ。


まさに同じような経験をしているということだ。

そしてこの警官も、自己の重要感が満たされたのである。


このとき俺が我を突っぱねて、警官と真っ向勝負を挑もうものなら、警官は、

国家権力の名に懸けてでも、俺をつぶそうとしただろう。

法律という莫大なバックボーンが彼にはあるからだ。

もちろん、俺が罪を素直に認めたこと、アルコールが消える時間を純粋に知らな

かったこと、いろいろな要因が重なったということもある。

だが確かにこの警官は、

『素直に自分の罪を認め、反省をしたことに意義があり、事故を未然に防ぐのが

警官の仕事だから、これ以上彼を取り締まる必要はないだろう。』

と、判断してくれたのだ。


それまで忌み嫌っていた警官に、人情を感じた瞬間だった。

中には腐った警官もいるが、警官であろうがなんであろうが、そんな奴はどこに

でもいる。


とにかく、自己の重要感を満たすということは、人を動かすということに関して、

重要なキーワードであることは、間違いないのだ。



俺自身、それは痛いほどよくわかる。

認められることではないが、操られまいとして俺はあらゆるルールを、常識を、

法律を破り、気付いたら『不良』になっていた。

だが俺はただ、全てのことから、自由になりたかっただけだったのだ。

もちろん、それで自由を奪われて、本当の自由というものが何かを知ったのだが、

当時はただただ、自由を求めていただけだった。

『俺はここにいる。操り人形じゃないんだ』と、叫ぶかのように。


そして今、表面的に付き合ってきた人との関係を見直し、

俺を重要だと判断してくれる人や社員の方が、俺にとって重要な存在だと判断し、

俺は、人生を前に進め始めた。


人は誰でも、自分のことを重要な存在だと感じたいのだ。

それが、どうせ散りゆく儚い人間の、運命なのかもしれない。




自己の重要感

コメント
人を動かす。
本自体は持っているのですが、
分厚くて途中で読むのを断念しました。
でも、この文章を読んでもう一度挑戦してみます。

この本を読んで得ることはとても大きいと思います。
読むきっかけを作ってくれたあなたは
あたしを人生の分岐点にたたせてくれた人です。
ありがとうございます。
  • shiho
  • 2010.06.15 Tuesday 12:27
素敵なコメント有難うございます。

私も、人生を進めるたびに何度も何度も見直していきたい本です。
  • 2010.06.15 Tuesday 12:41
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