飢えに苦しむ人が増えている
飢えに苦しむ人が増えている
大量の食品の廃棄や、肥満が問題となる国もあれば、日々、飢えに苦しむ国もあります。
食料を公平に分配できれば、地球は全人口を養うことができるという試算もあります。
しかし、食料供給(確保)の格差を生む原因は、改善されていないのが現状です。
なぜ飢餓に陥る国があるのか
FAO(国際連合食糧農業機関)のデータによれば、2005年の世界の穀物の全生産量は
年間約22.4億トンです。
この穀物生産量は、世界の65億人の人々に均等に分配したとすると、年間一人当たり
約350kgに相当し、現在の食糧生産量でも公平に分配できれば、
地球上の全人口を支えるのに十分です。
しか現在、およそ10.2億人(2009年時点)が最低限必要な食料を手に入れられず、
慢性的な栄養不足の状態にあります。
世界の6人に1人が飢餓に苦しみ、今日もどこかで餓死者が出ています。
なぜ、このような事態になるのでしょうか。
そこには『資源分配の不平等』という現実があります。
後記:
私は6歳やそこらのとき、近くにいた家族親戚に、こう質問した。
『なぜお金はあるの?お金なんてなければいいのに。』
すると、近くにいた1つ上の親戚がこう言った。
『馬鹿!お金が無かったら世の中が成り立たないじゃんか!』
『え?だって百姓さんが米作って、また違う人が違う物作って、
それで欲しい時にはそれを交換し合えばそれでいいじゃん。』
だが、その後も根拠のない正当化を、強い口調で言われた私には、当時、
それに言い返す気力も根気もなく、泣き寝入りするだけだった。
人一倍繊細で敏感だった私は、その当時からこの世の矛盾や混沌、
格差や理不尽、そして人間の自分本位に傷ついていた。
そのすぐそばで車を運転していた祖母がいたが、この質問には答えなかった。
そうやって、大人たちは人間の本性や核心に触れず、
ただあれしろこれしろと、指示をするだけだった。
私が親を含めた人の言うことを聞けなくなったのは、幼少期から積み上げられた、
『問題解決の優先順位』が大きく関係している。
つまり、『いや、あんた。あの質問に答えてないじゃん。』
完璧主義な性格も重なって私は、
(勉強だとかなんだとか言う前に、まず10年前のあの質問に答えてくれよ)
という不信感を抱いたまま育ったのだ。
激動の10代を乗り越え、そして20歳を迎えた。
今でもまだ、その祖母が健在だということは幸いだが、
やはり相変わらず、そういう核心をついた質問には答えられないようだ。
ただただ、『働かなかければ駄目』、『礼儀(社交辞令)を大事にしろ』、『みことばが〜』。
確かに祖母が目の当たりにした、激動の戦争、戦後という時代は、
そういう時代だったかもしれない。
そしてそのおかげで、日本は世界第2位の先進国にまで這い上がることができた。
我々日本のおじいちゃんおばあちゃんたちは、敬意に値する存在だ。
彼らは、復興の問題は一時的に解決したかもしれない。
それもかなり高得点で。
復興はした。だが、この質問の答えは?
『なぜ、人間は平等じゃないの?』
勉強だの、
常識だの、
仕事だの、
信仰だのと言う前に、
誰かが行動に移して見本を示さなければならない。
坂本竜馬しかり、今話題の山本五十六の名言にもあるだろう。
『やってみせ、言って聞かせて、させてみせ、
褒めてやらねば、人は動かじ。』
しつけだ説教だ子育てだと、いろいろとやるべきこともあるだろう。
戦争だ復興だ経済成長だと、忙しいこともあるだろう。
だが、人間のこの不平等を解決できないのであれば、
いつまでたっても人は無知で、無力のままである。
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